建築を志す前に読む本/第2章No.18



NO.18   ――人生最大の財産は人生の師と呼べる人を持つこと――


 人生が変わる。こういうことって本当にあるのだと思う。出会いによって人は人となる。私は藤本先生と出会って、ある種の自信ができたのか大きく変わった。自分が今まで思い悩んできたことの小ささを感じさせてくれたり、生きることの意味を根底から覆されたり、ほんの短い時間でも先生から伝わってくる説得力と言葉力で、閉ざしがちな自分の心が少しづつ外向きに開いていくように感じていた。閉ざされた心から開かれた心へ。このことが建築を志していく上で、何事も受け入れていこうとする気持ちの幅が出来、大きな精神的な拠り所になっていくことになる。
 人は必ず人生の師と呼べる人と出会うものだ。必ずと言ってもいい。ただ出会って求めていくか、求めていかないかの違いはある。私も誰かの人生の師と呼ばれる自分になれればと思うし、また、人の人生に何か手助けになるような自分になれたらと最近とみに思う。人との出会いを通じてそう感じさせてくれたのが藤本先生だった。
人生の中で真の財産とは、人生の師と呼べる人を持つことではないだろうか。人は古い自分から脱皮し、常に新しい自分に変わっていかなければいけない。人は成長し、日々充実した人生を生きる。これがこの世に生まれてきた所以ではないかと思う。人と出会うことでしか人は変わっていけないのではないかとさえ思っている。それほど出会いは大きな意味を持つ。どんな人と自分は出会っていくのか、来たのか、これで自分がつくられ、自分の人生がカタチづくられ、他人の人生もカタチづくっていくと言っても過言ではない。なぜならば、出会いは偶然でなく、必然として人と出会っていくからである。どんな出会いにも意味がある。そして出会って別れて、これを繰り返していく。
出会うということは一体どういうことなのだろう。

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