建築を志す前に読む本(ウェブバージョン)/はじめに(No.4)

はじめに No.4  

――先ずは夢ありき!自分の進む道は自分で決める。進路と迷路―――


 人の進む道は様々だ。百人百様の人生があり、人の数だけ道がある。大切なことはその道、進路をどう決めたかということだと思う。親に勧められた。担任の先生や進路指導の先生に勧められた。こんな若者が多いと聞いた。自分が決めるべきことを他人に任せていないか?相談することと任せるとは違う。

 自分の進むべき道は第3者から与えられたものではなく、自分の気持ちの底からこの仕事につきたいという必然性、つまりはこの進路でなければならなかった理由が誰にでもあるということを知ってほしい。ここを最近の若い人は深く探ろうとしないし、大人もまた深く関わろうとしない。相談に乗りたくても、なかなか忙しすぎて対話する時間とゆとりが持てないのでは無いか。若者の話しや悩み事をじっくり聞く、大人たちの心のゆとりや思いやりが希薄になったかなと私自身も反省している。

進路相談、中途半端な関わり方をすると若者を進路でなく迷路に陥れてしまう。

人はそれぞれ誰でも、その人の人生においてその人なりの役割や仕事があるように思う。一人ひとりのそれらを引き出すこと。これは難しい。対話者として一人ひとりと真剣な対峙が必要だ。そして、時間も要る。しかし、夢を持たず進路を曖昧にしたままの若者は進学しても就職しても長続きしない。必ずミスマッチを起こす。挙句の果ては進路先が面白くなくなったり、たとえ卒業してもフリーターになったりする。長年そんな若者を数多く見てきた。

 夢に向かう道を進路と言い、夢が無いまま向かう道を迷路というのではないだろうか。

 迷路にハマると自己否定を起こし、マイナスのスパイラルからなかなか脱出できず、しばらく何をしていいのか分からなくなり、落ち込んでしまう。まるで滝つぼに落ちたように。上手く脱出できればよいが・・・・・。

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