No.7 第1章 アメリカの凄い建築家、フランク・ロイド・ライト
――町内で一番を目指したところに、世界のフランク・ロイド・ライトとの出会いがあった――
私は住宅やショップなど設計するとき、その敷地のある町内をくまなく歩き廻る。それはその町内の特徴的なことは何か?その街並みの成り立ちなどの歴史を知り、その地域での設計の手がかりをさぐり出すためである。また、歩きながらその町内で一番良くデザインされたものを探し出すためでもある。自分がデザインしたものがこの地域にできるというワクワクする期待感は嬉しいものだ。たいしたことはできないが、街中で良くデザインされたものを見つけ、それと闘いながら町内1番のデザインを目指す。次に誰かが私がデザインした近くで設計するとき、私のものと勝負してくれたらいいと思う。まるでジャイケンの後だしのようなそのやり取りが街を活性化し、街並みまでも楽しく、また画一的な街並みから個性的な街並みに変わっていくのではないかと思っている。これが街の中での建築づくりやショップづくりの出発点だと思っている。